どちらが先か
だれがだれのアイデアをとったかと言う点については、両社がともに相手のほうを指差すという、どっちもどっちの部分がある。
Appleは、昨年Tigerを初めて披露した時からすでにMicrosoftをからかうようなそぶりを見せていた。同社は開発者会議を開いた際に、「This should keep Redmond busy(マイクロソフトはこれから大変)」とか「Introducing Longhorn(Longhornを発表します)」といったメッセージの書かれたポスターで会場を埋め尽くしていた。
Allchinは、MicrosoftがTigerを模倣したとの考えをはねつけ、仮想フォルダのコンセプトは同社が2003年秋に行ったLonghornの先行公開の際にすでに一部を紹介していたと指摘した。「Appleがわれわれのアイデアをコピーしたのかもしれない」(Allchin)
しかし、Spotlightに使われている検索技術は、2001年1月に登場したiTunesを皮切りに、もうしばらくの間Mac用アプリケーションの主要な機能になっているものだと、Macファンが指摘するのは間違いない。
そして、AllchinもAppleの功績を認めている。
「Steve JobsがCEOに復帰して以来ずっと、私はAppleの動きをチェックしている。AppleはMicrosoftのいいライバルだと私は思っている」(Allchin)
同時に、AllchinはMacの増加数がWindowsユーザーの増加とは比べものにならないと指摘し、さらにAppleの売上の伸びは主に音楽関連のものだと付け加えた。「MacはいまやiPodの周辺機器になっている」(Allchin)
それでも、LonghornとTigerの間には、1つ大きな違いがある。
Appleは2週間もしないうちにTigerを発売する。それに対して、Micorosoftでは来年の後半までにLonghornを出したいと考えている。
「最初に出してくるのはAppleだ。その点をきちんと評価しないわけにはいかない」とJupiterのGartenbergは述べている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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