Yahooは、検索事業およびそれに関連する広告事業を強化するため、小規模企業向けの無料ウェブサイト・ホスティングサービスを開始した。
Yahooは米国時間13日、小規模企業が同社の無料ホームページサービスに申し込むとYahooのローカルディレクトリに登録される新サービスを開始した。Yahooのローカルサービス担当ゼネラルマネジャーPaul Levineは、今回の新サービスの導入について、このようなサービスがなければホームページを作成しなかった小規模企業がインターネットの活用に乗り出すだろうとしている。また、消費者がより多くのローカル情報を見つられるようにすることも、この取り組みの目的だと同氏は説明する。
Levineはインタビューの中で、「われわれは、(小規模企業が)いずれ自社サイトの立ち上げ(やその他のサービスの提供)に乗り出そうと考えた時に、最初にYahooを思い浮かべてもらいたいと考えている」と語った。
検索エンジンマーケティングは、オンライン広告事業の中でも数十億ドルを売り上げるドル箱部門であり、ウェブプロバイダもローカル検索を将来の成長が見込める有望な分野と考えてきた。しかし、検索エンジンで検索可能なウェブサイトを運営する小規模企業の数は依然として少ないのが現状だ。調査会社Kelsey Groupの推計によると、米国に拠点を置く小規模企業2000万社のうち半数以上が自社サイトを持っていないという。
Yahooの新サービスに触発され、多くの事業主が自社サイトの運営に乗り出せば、Yahooはローカル検索の質向上や広告サービスの促進といったメリットも享受できる。市場調査会社Jupiter ResearchのアナリストGary Steinは、いずれYahooが、無料サービスの登録者に対するプレミアムウェブホスティングサービスやドメイン登録サービスの販売を開始すると見ている。
Steinは、「地域向けのサービスを展開しようと思ったら、多くの企業にウェブサイトを持たせ、オンラインでさまざまなことを実現させることが重要だ」と述べ、さらに「Yahooにとって、サーバスペースを無料で提供することなど簡単だ。それにより(小規模企業との)関係が構築できれば、Yahooは将来、それらの企業に対し多様なサービスを提供できるようになる」と語った。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」