Yahooは、ユーザー参加型の百科事典プロジェクト、Wikipediaにリンクする機能をYahoo Searchに追加する計画を進めている。
YahooとWikipediaを運営する非営利グループWikimedia Foundationは米国時間7日、Yahooの検索結果ページの上部にWikipediaにあるコンテンツへのリンクが表示されることになると述べた。この機能は今後数週間以内に米国および欧州、アジア、南米の一部の市場で利用できるようになるとYahooは述べた。
さらに、YahooはWikipediaに対し、ハードウェアとリソースを提供する。
「膨大なユーザーベースな持つYahooからサポートを受けることで、Wikipediaは重要な物的支援とグローバルなリーチを手に入れることになる」と、Wikipedia共同創設者のJimmy Walesは声明のなかで述べている。「Yahooはもっとも古くからWikipediaを支援してきており、今回提供されるさまざまなリソースによって、われわれは全世界で増加中のWikipediaユーザーにコンテンツを提供できるようになるとともに、他者との関係を拡大したり、コンテンツを自由に配信できる柔軟性を維持することも可能になる」(Wales)
WalesはYahoo blogのなかで、Yahooの寄付があくまでも「純粋な慈善」行為だとし、広告に関する要件もなければ、Yahooが何らかの形でWikipediaのコンテンツを所有したり管理したりすることはないと付け加えた。
WikipediaはWiki技術をベースにしたオンラインの百科事典プロジェクトで、複数の人間が同じインターフェースを利用して共同作業を行えるように考えられている。そのため、Wikipediaのコンテンツは誰でも追加したり編集することが可能となっている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス