Red Hatが米国時間31日、第4四半期(2月28日締め)決算の発表を行った。Linuxオペレーティングシステム(OS)のサブスクリプション契約が増加したことが追い風となり、同四半期の売上は前年同期より50%以上も増加して、アナリストの予測を上回った。
同社が発表した第4四半期の売上高は前年同期比56%増の5750万ドル。2005年度通期の売上は、前年比58%増の1億9650万ドルだった。
第4四半期の利益高は1180万ドル(1株あたり6セント)で、アナリストの予測値と一致した。通期利益は4540万ドル(1株あたり24セント)だった。
Red Hatは売上が拡大した理由として、企業と交わしたLinux OSと関連サービスの契約数が増えたことを挙げている。第4四半期に同社が締結したサブスクリプション契約は、新規と更新をあわせて17万5000件に達したという。企業へのサブスクリプション販売から得た売上は前年同期比19%増の4540万ドルだった。
同社最高経営責任者(CEO)のMatthew Szulickは「これは、Linux市場が成長していること、そしてわれわれが依然としてLinux市場における有力なプレイヤーであることの証しだ」と述べた。
同社は2004年、ウェブサーバやセキュリティ製品群などのNetscapeの技術をTime Warnerから買収している。この事業の実績についてRed Hatは、思ったより順調に推移していると述べた。また同社幹部は、米国以外の市場、特に欧州市場での売上も好調だったと述べた。
Red Hatは会計年度2006年についても明るい見通しを立てている。同社は、2006年度通年の売上高が約40%伸び、2億7000万ドルから2億8000万ドルになると予想している。
Red Hat株はこの日、10.91ドルで通常取引を終えたが、時間外取引で6セント下がり、10.85ドルになった。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス