大手メディア企業のGannett、Knight-Ridder、Tribune Companyの3社は米国時間23日、ニュースアグリゲーションサイトTopix.netの株式を75%取得したと発表した。米国ではここ最近、既存メディアによるドットコム企業買収の動きが目立っている。
大手メディア企業3社は現在、Topix.netの株式を25%ずつ保有している。Topix.netは従業員数9名の会社で、カリフォルニア州パロアルトを拠点とする。Topix.netは引き続き、独立したニュースアグリゲーションサイトとして運営を続ける。Topix.netの共同創業者兼CEOのRich Skrentaは、入手した資金をつかって「新興企業らしい」成長を遂げる予定だと、インタビューのなかで述べた。なお、大手メディア企業3社の株式取得に関する金銭的な条件は明らかにされていない。
Topix.netは、さまざまな情報ソースからニュースヘッドラインを収集してカテゴリ別に分類する。これらのニュースヘッドラインは、トピックや地域別にユーザーに配信される。同社は、情報カテゴリに関連した広告を表示することにより、収入を得る。
Skrentaによると、Topix.netは当面、大手メディア企業3社のオンライン事業と連携しながら、クロスプロモーションや広告営業を行っていくという。たとえば、Knight-RidderのCareerbuilder.comに掲載されているソフトウェアエンジニアの求人広告は、Topix.netの技術ニュースというトピックでも取り上げられるようになる。
「これらの企業とオンラインパートナーシップを組むという方法もあったが、今回の取引の一部となった。既存のメディアには有用な資産がたくさんある」(Skrenta)
このニュースは、昨今のメディア業界再編の動きに続くものだ。先ごろ、The New York TimesはAbout.comを、The Wall Street JournalはCBSMarketwatch.comを買収している。また、今週に入ってInterActiveCorpがAsk Jeevesを買収することで合意したと発表したばかりだった。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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