Yahooは米国時間22日、無料電子メールサービスのストレージ容量を再度引き上げる計画を発表した。これにより、同社はライバルのGoogleと同じく、1Gバイトのストレージ容量をユーザーに提供することになる。
同社は4月後半より、無料電子メールサービスで提供するストレージ容量を現行の250Mバイトから1Gバイトに引き上げる。同社によると、全ユーザーに対する容量の引き上げ作業が完了するまでに2週間ほどかかるという。
Yahooのこの発表の1週間前には、Googleが自社サイトで登録した任意のユーザーに対し、Gmailのアカウントを提供し始めた。これを受けて、同社が4月1日よりGmailの正式提供を開始するのではないかとの憶測を採りあげたニュース記事やブログが目立つようになっている。4月1日はGoogleがGmailのテストバージョンを提供し始めてから満1年にあたる。
Yahooのコミュニケーション担当バイスプレジデント、Brad Garlinghouseはインタビューに応え、Yahoo Mailのストレージ容量増加はGoogleの動きへの対抗策として実施されるものではなく、むしろYahooは「ユーザーの行動や受信ボックスの使い方に注意を払った」結果、これを実施することになったと述べた。
2004年にGoogleがGmailサービスの試験提供を開始して以来、無料電子メールサービス市場の様相は一変した。それまで、YahooやMicrosoftのHotmailといった人気メールサービスは、受信ボックス用に限られたストレージ容量しか提供していなかった。そのため、追加のストレージ容量を利用したいと思ったユーザーは、利用料を支払う必要があった。
Gmailの試験提供開始から間もなく、Yahooは自社サービスのストレージ容量を4Mバイトから100Mバイトに引き上げる計画を発表した。そして11月には再度容量を引き上げて250Mバイトとした。その後Microsoftも250Mバイトに容量を増強すると発表した。
Yahoo Mailでは、1Gバイトのストレージ容量のほかに、ウイルススキャニング機能も提供される。同サービスでは現在、SymantecのNorton Antivirusを使ってウイルスの検出を行っているが、この機能では、ウイルス感染が認められたファイルは削除されず、ユーザーによるファイルの起動を禁止するに留まっている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」