ティー・オー・エス(TOS)と社団法人コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)は3月23日、普及が著しい携帯電話を使いこなす若年層ユーザーに向けて、著作権や肖像権をはじめとする情報モラル教育を協力して実施することを発表した。
TOSはコンピューターシステムの設計や開発、技術支援を核として、インターネットコンテンツの運営なども手がけている。その中でも、サービス開始から5年経った携帯電話のホームページ作成サービス「魔法のiらんど」は、現在登録IDが390万あり、月間で9億ページビューを誇る。10代後半から20代前半の女性ユーザーが全体の43%を占めている。この魔法のiらんどのサイト内に、携帯電話を安心して正しく利用するための情報コーナー「教えてアイポリス!」があるが、ここにACCSが運営する「著作権・プライバシー相談室 ASKACCS」にある携帯電話向け約50設問を選んだコーナー「著作権・プライバシーQ&A」を3月23日に開始した。
魔法のiらんどでは、サービス開始当初からサイトを巡回して監視することでアダルトや違法コンテンツなどを排除する組織「iPolice」を稼働してきた。iPoliceでは、暴力や差別、卑猥な言葉などあらかじめシステムに設定した約1500語の禁止語句の書き込みを禁止しており、これでも防ぎきれない違反サイトには、モニタリングチェックにより個人情報の掲載や不適切な画像や文章などの確認を行っている。そして、ユーザーの自主的な改善を促し、それでも改善されない場合はサイを強制閉鎖することもある。こうした取り組みの実績やノウハウを使い、ACCSと組んで子供たちへ情報モラルの教育や啓蒙活動を行っていく。
著作権・プライバシーQ&Aのサイト開設以外では、4月1日から6月末日まで著作権や肖像権などの正しいあり方を訴えるキャンペーンを行う。具体的には、ACCS会員会社のゲーム画像など著作権者に無断で画像を利用しているサイトに注意を促すローラー作戦を実施するなど、iPoliceの活動を集中的に行う。このほか、小冊子の作成や教育関係者や保護者向けの講演も実施する予定だ。
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