数字で見るデジタルキャンパス2004-2005 - (page 3)

 意外に取り上げていなかった、と少し驚いたのがブログとソーシャルネットワーキングサービスに関する話題だ。自分が研究していたテーマだったにもかかわわらず取り上げることができなかったのは、SFCのキャンパスの中で珍しい動きが起きていなかったからなのだろうか。

 SFCではこれまで、多くのネットのツールに関して、コミットしている時間が長くなることで踏み込んだ使い方や珍しい使い方が多いように感じてきた。しかし、ブログやソーシャルネットワーキングサービスに関しては、既存のウェブ日記やメッセンジャーといった以前からあるアプリケーションを活用してきたため、そのことが影響しているかもしれない。

 さて、ここまでどんな話題について触れてきたのかをカテゴリに分類して振り返った。記事に付加されているもう1つの数字である、いただいたトラックバックの数も見ておこう。最も多かったのは、2005年3月17日現在で、「ネットの優等生はケータイが苦手?」「Macに踏み切るきっかけとその後」の14で、それぞれとても参考にさせていただいた。特に「ケータイが苦手」というコラムでは、最先端とされているかもしれないSFCが、実は世の中の若者の中では遅れてしまっている可能性がある、というご指摘は、先に述べたブログやソーシャルネットワーキングサービスの活用状況と重なる部分があるように思える。

 ケータイやブログだけでなく、僕が学部に入学した5年前にも同じような事があった。世の中ではWindowsがマジョリティで、他の大学ではきちんとMicrosoft Officeの使い方を教えていたのに、SFCではUnix上でLaTeXによる文書整形を教えていて、学生はMicrosoft Officeの使い方は教わらない。そのため、SFCの友人がWord上の文章に表を貼り付けようとする際、Excelで作成してコピーしてくるのではなく、Word上で表組みをして数字を記入して、電卓で計算した結果を記入しているのだ。いくら同じものができるとはいえ、何だか使い方として感心しない。

 自分が見たこと、書いたことへのフィードバックとして、その他にもたくさんのトラックバックをいただいてきました。ここでお礼を申し上げます。記事とトラックバックの数を眺めながら1年間を振り返ってきた。次回はこのテーマ一覧を基にして、デジタルキャンパスで交わされているコミュニケーションについて眺めてみたい。

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