KDDI、固定通信と携帯電話のセット割引サービスを提供

永井美智子(CNET Japan編集部)2005年03月16日 19時25分

 KDDIは3月16日、同社の固定通信サービスと携帯電話サービスの両方を契約しているユーザーに対し、月額基本料金を割り引くと発表した。固定通信サービス(KDDIメタルプラス、KDDI光プラス、マイライン、DION)と携帯電話サービスの料金請求を1つにまとめる個人向けサービス「KDDIまとめて請求」の特典として提供する。

 直収型電話サービスのメタルプラス、または光ファイバ接続サービスの光プラスとauを利用している顧客のうち、まとめて請求に申し込んだ人を対象とする。メタルプラスと光プラスの1契約回線につき100円を割り引く。これにより、メタルプラスや光プラスの加入促進を図る狙いだ。

 メタルプラスはKDDIが2月から開始した直収型固定IP電話サービス。光プラスは電話、インターネット、番組放送サービスを一括提供する光ファイバ接続サービスだ。いずれも電話基本料がNTTではなくKDDIに支払われるため、大きな収入源としてKDDIが期待を寄せている。

 同社はまとめて請求にもう1つ特典を用意している。固定通信サービス(メタルプラス、光プラス、マイライン、DION)のポイントプログラム「KDDIポイント大作戦」と、auのポイントプログラム「auポイントプログラム」のポイントを合算できるというものだ。合算したポイントはKDDIポイント大作戦とauポイントプログラムのどちらででも賞品と交換できる。

 まとめて請求は5月1日より申し込み受付を開始し、5月利用分(6月請求分)より請求書を統合する。申し込みは申込書または電話で受け付ける予定。支払い方法は口座振替またはクレジットカード支払いとなる。

携帯電話事業の好調を受け期末配当を増額へ

 これとは別に、KDDIは2005年3月期の期末配当予想を増額すると発表している。1株あたりの配当を当初予定の2400円から3500円に増やす。中間配当は同社の前身である第二電電の創業20周年を記念した記念配当金1000円を含めて3400円が支払われており、年間配当金は合計で6900円となった。

 同社代表取締役社長の小野寺正氏は今回の増配について、「携帯電話事業が好調なことに加え、有利子負債の削減が予定よりも進んだため」と説明する。有利子負債は3月までに1兆円以下とすることを目標としていたが、3月末時点で8710億円になる見込みだ。期末配当金の額は6月に開催予定の株主総会の承認を経て正式決定される予定となっている。

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