サンディエゴ発--個人ユーザー向けの技術分野では、技術革新のペースが加速したことで、個人ユーザーがこれらの技術や通信上のブレイクスルーを利用できるようになっている。しかし、同じ技術が法人ユーザーのもとに届くまでには、より多くの時間がかかる。Microsoft会長のBill Gatesは米国時間9日、このように語った。
Microsoftは、個人ユーザー市場ではGoogleやNokia、Apple Computerをはじめとする競合各社との競争に直面している。そのため、同社は製品を頻繁にアップデートしており、なかには半年ごとにバージョンアップされているものもある。
「しかし法人市場では事情が異なる」とGatesは述べ、法人向けプログラムは大規模なアップデートが実施される傾向にあるものの、そのペースは2〜3年に一度だと説明。その結果、コミュニケーション技術のブレイクスルーは、その多くがインスタントメッセージ(IM)のような個人ユーザー向けの技術となっている、と同氏は述べた。
Gatesはこの講演のなかで、Microsoftが取り組んでいるテーマをもう1つ取り上げて説明した。それは、電子メールやOfficeに代表される非構造化データと、ビジネスアプリケーションなどの構造化データを一緒に扱えるようにすることの必要性に関するものだった。
「Excelに手を加えて、(同プログラムが)リッチな構造化データをもっとよく理解できるようにしなければならない」(Gates)
同氏はまた、Microsoft CRMの次期バージョンを使ったデモを行い、同社がどのように次世代の製品とのギャップを埋めようとしているかについて、2、3の例を交えながら説明した。
Gatesは、「Convergence 2005」イベントの閉幕にあたって、今回の講演を行った。同イベントは、エンタープライズ・リソース・マネジメントソフトウェアを扱うビジネスアプリケーション部門の戦略をアピールするためにMicrosoftが開催したもの。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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