新たに発表された調査結果によると、企業ユーザーは、バックエンドのビジネスソフトウェアにより多くの投資を行っているようだ。
IDCが年に1度行うRDBMS(リレーショナルデータベース管理システム)市場の調査の暫定的な結果が発表なったが、それによると2004年には同市場の売り上げが11.6%上昇して149億ドルになったという。ただし、この数字はドル安の影響で水増しされている。
「全体のトレンドが好調なことに疑問の余地はない」と、IDCのアナリストCarl Olofsonは声明のなかで述べている。「だが、過去1年のドル安を考慮に入れると、それほど劇的に状況が改善したわけでもないことがわかる」(Olofson)
リレーショナルデータベースは、大多数のビジネスアプリケーションにとって重要な役目を果たし、情報の保存やトランザクション処理を行うもの。この市場はOracle、IBM、Microsoftの3社が支配しており、IDCによれば、これら3社のシェアはRDBMSのライセンスとサービスに支払われた金額全体の3分の2以上を占めているという。
3社の市場シェアにおける順位は2003年から変化しておらず、Oracleが再びトップの座に着いたと、IDCでは述べている。
IDCのデータによれば、Oracleのシェアは全体の41.3%を占め、前年よりもわずかに上昇したという。またIBMのシェアは30.6%で、IDCが示した2003年のデータよりもわずかに低下している。さらに、Microsoftのシェアは13.4%まで増加し、(前年と比較して)ほぼ11%の伸び幅になった。
Sybaseは、他社のどこよりも成長のペースが鈍化している。NCRは、特定データ解析システム向けの専門化されたデータベースを構築している。両社とも、市場シェアは3.1%だった。
2004年は、データベースのライセンスおよびサービスへの投資が連続上昇した2年目の年にあたる。市場全体のサイズは2001年から2002年にかけて約2%減少したと、IDCは述べている。
Olofsonは、来年にもマイクロソフトがすでに多くの顧客を抱えるSMB(中小企業向け市場)での競争が激しくなるだろうと予想する。またIDCでは、すべてのデータベースベンダーは、オープンソースのデータベース企業らの潜在的な脅威に対して警戒する必要が出てくるとコメントしている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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