シスコCTO:「われわれはさらに成長する」 - (page 3)

Marguerite Reardon (CNET News.com)2005年03月03日 16時08分

--Ciscoは先ごろ、Airespaceの買収を発表しました。AirespaceのワイヤレスLANは、Ciscoとは別のアーキテクチャで構築 されています。この買収が実現した場合、双方の製品ラインをどう統合するつもりですか。

 確かに、われわれのアーキテクチャにはいくつかの面で違いがありますが、こうした違いはきわめて相補的なものだと考えています。ご存じの通り、Ciscoはスイッチング市場に参入したとき、4度にわたって戦略的な買収を行い、そのたびに異なる能力と経験を手に入れました。そのおかげで、スイッチ市場のさまざまな領域でリーダーシップを取ることができたのです。

 われわれはこのやり方をワイヤレス市場にも適用しています。Ciscoは1999年にAironetを買収し、ワイヤレス市場に参入しました。ワイヤレス事業の売上はゼロから7億ドル超にはねあがりました。Airspaceを買収することで、われわれはワイヤレス市場の新たな領域で、きわめて有利な位置に立つことができると考えています。

--電話/ワイヤレス市場への参入計画を教えてください。

 2004年の第4四半期に、Ciscoは約47万のVoIPポートを出荷しました。これは驚くべき数あり、その後も目を見張るスピードで伸びています。これは消費者市場の話です。

 われわれはサービスプロバイダー向けの事業も展開しています。たとえば、Vonageは当社のゲートウェイとソフトスイッチ技術の主要顧客のひとつです。われわれは米国の大手ケーブルテレビ会社のすべてと取り引きしており、国内外の有力な電話会社ともパートナーシップを結んでいます。われわれは「ボイス・オーバー・ブロードバンド(voice over broadband)」、つまりDSLやケーブル等のブロードバンド回線を利用した、IPによる家庭向け音声通話サービスの将来性を確信しています。

 --ワイヤレス分野に関してはいかがですか。たとえば、公衆ホットスポット用のWi-Fi機器分野では、Tropos Networksといった企業が活躍していますね。

 ワイヤレス・ホットスポットでは、Ciscoのアクセスポイント製品が非常に高く評価されています。ほとんどのワイヤレス・ホットスポットは、Cisco Aironetのアクセスポイントを利用しています。それは当社のアクセスポイントが製品の品揃えの面でも、性能の面でも優れているからです。Ciscoのアクセスポイントにはホットスポット用に最適化された特徴や機能が豊富に搭載されています。

--つまり、各地でホットスポットの設置が進めば、Ciscoは世界最大の機器サプライヤーのひとつになるということでしょうか。

 その通りです。もちろん、ホットスポットが巨大市場に成長することはないでしょう。それは、この市場が法人市場や消費者市場よりも大きくなることはないという単純な理由によるものです。しかし、われわれはホットスポットを非常に重要な戦略市場と捉えています。この技術をできる限り洗練させることが、当社全体の利益になる--この理由から、われわれはホットスポットを重要市場のひとつと位置付けています。

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