ウイルス対策企業らが、「Bagle」ワームの新しい亜種が急速に感染を広げていると警告を発している。
この亜種は「BagleDl-L」と呼ばれるトロイの木馬で、セキュリティ対策アプリケーションを停止させ、複数のウェブサイトへ接続を試みる。McAfeeによると、BagleDl-Lはスパムメールとして送信されており、過去12時間で何百万ものメールアドレスにばらまかれたという。McAfeeでは、BagleDl-Lの危険度評価を「中」に引き上げている。
BagleDl-Lはセキュリティ対策アプリケーションを停止しようとするため、これに感染するとシステムはさまざまな脅威にさらされる。「トロイの木馬によってウイルス対策ソフトウェアやファイアウォールの機能が停止すると、旧型のウイルスの攻撃に対してですら、無防備な状態になる可能性がある」とSophosのシニア技術コンサルタントGraham Cluleyは声明の中で述べている。
マスメール型ワームとは異なり、このトロイの木馬は自己増殖はしない。しかし、同ワームを含む電子メールが多数見つかったことから、F-SecureとSophosは警告を発することにした。
ウイルス対策企業F-SecureおよびSophosの報告によると、BagleDl-Lが接続を試みるウェブサイトには現在のところ悪質なコードが含まれていないという。しかし、これらのウェブサイトは、騒ぎが収まった頃に書きかえられる可能性がある、とMcAfeeのウイルスリサーチマネージャCraig Schmugarは指摘する。
このトロイの木馬は、ユーザーが、電子メールに添付されたZIPファイルを開いて、「doc_01.exe」もしくは「prs_03.exe」というプログラムを起動しない限り、コンピュータに感染しない。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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