富士通は2月17日、PC開発部門を移転・集約することを発表した。現在パソコンの開発は主に同社南多摩工場で行っているが、ミドルウェアやネットワーク製品などの開発を行う川崎工場にPC開発機能と人員を移転する。南多摩工場は1968年に操業を開始し、2005年1月20日現在1848名の人員を有する。南多摩工場には、PC開発のほかIAサーバとミドルウェア開発の一部機能が置かれている。
富士通では、サーバやPC、ストレージなどの製品間で連携機能の重要性が高まっていることに対応するべく、PC開発部門をIAサーバやミドルウェア製品群などの開発拠点である川崎工場に移転し、エンタープライズシステム製品とPCの開発部門間の連携機動力を高めたいとしている。これにより同社の製品間での連携性を高め、競争力を高めるのがねらい。同社の2003年度国内PC販売台数は約258万台で、うち55%を企業向けモデルが占める。現在南多摩工場でPC開発を行うスタッフのほぼ全員が川崎工場に移る。
移転後の南多摩工場は、自社での利用を模索するほか、第三者への転売なども視野に入れて今後の活用策を検討する。
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