Googleは米国時間16日、3種類の機能が追加された新バージョンのウェブ検索ツールバーをリリースした。
toolbar.google.comから無償ベータ版をダウンロードできるこのソフトウェアを使えば、Internet Explorerブラウザ上の入力ボックスからウェブを検索したり、邪魔なポップアップ広告をブロックすることができる。
バージョン3となる同ソフトウェアでは、ほかにも、ウェブ入力フォーム内の自動スペルチェックや、英語から複数の他言語への翻訳が可能になっている。また、特定のプレインテキストへウェブリンクを追加することもできるようになったが、この機能を使えば、住所を記したテキストからその位置を示した地図へリンクを張り、ユーザーがツールバーのボタンをクリックするだけでそれを見られるようにする、といったことも可能になる。
「これらの機能により、ユーザーがカット&ペーストする回数を減らせる」と、GoogleのMarissa Mayer(コンシューマウェブ製品担当ディレクター)は述べている。
同ソフトウェアのほかにも、主要/ニッチなインターネット関連企業各社から新しいツールバーがたくさん出されている。このような企業の多くは、マーケティング上の目的から一般ユーザーのデスクトップ上に入り込もうとしている。たとえば、Googleはウェブ検索の結果をスポンサー付きで表示し収入を得ているが、同社ではデスクトップ、ブラウザ、自社のウェブサイトなどからユーザーが検索できるようにしている。
先週には、YahooがFirefox用の検索ツールバーを発表した。Firefoxは、圧倒的なシェアを持つMicrosoftのIEの対抗馬に一気にのしあがった。GoogleのMayerは、同社がApple ComputerのSafariやFirefoxに対応するバージョンを開発中かどうかについてはコメントを避けているが、同社はFirefoxを開発したオープンソース団体Mozilla Foundationとの関係を数カ月前から深めつつある。
Mayerによると、Google最新のこのツールバーは2カ月間ベータテストが行われた後、一般向けにリリースされるという。Googleのベータ版に対する方針は概して柔軟で、時にはベータ版の状態が何年も続く場合もあるが、同氏はこのツールバーに対してはそれとは異なる方針を採ることを示唆した。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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