CNET News.comが入手した情報によると、HPではCarly Fiorinaの更迭を受け、マーケティング担当の上級幹部が同社を辞めApple Computerに移ることになったという。
HPのマーケティング担当シニアバイスプレジデントだったAllison Johnsonは、Fiorinaが最も信頼を置く側近の1人だった。同氏は、Compaq Computerの買収に反対するHP株主との戦いのなかで広報作戦を指揮したほか、その後の「+HP = everything is possible」という広告キャンペーンでも手腕を発揮した。
HPに詳しい関係者の話では、Johnsonの退社はFiorinaの更迭とは関係なく、同社取締役会がFiorinaに辞任を要求する前からすでに決定していたという。
また別の情報筋によると、HPの取締役会や幹部らはJohnsonに対し、先週のCEO解任発表および今週の四半期決算発表が済むまで、同社にとどまるように要請したという。
この件について、Johnsonのコメントは得られていない。
JohnsonはHPを離れ、Apple Computerのマーケティング責任者のポストに就任する。JohnsonのAppleでの肩書きはワールドワイドコミュニケーション担当バイスプレジデントとなり、同氏は、CEOであるSteve Jobsの指揮下に入ると、Appleの関係者はNews.comに語った。
Johnsonは、Appleが全世界で展開する広告活動や関連する取り組みに責任を負うことになる。Appleのイメージはこのところ上昇しており、先ごろ発表された企業ブランドに関する調査では同社が1位の座に輝いた。
Johnsonには、かつてAppleで働いた経験がある。また1999年にHPに加わるまでは、IBMやNetscape Communicationsで働いた経歴を持つ。
HPにおけるJohnsonは、Fiorinaの指揮下で、マーケティング以外の分野にまで影響力を広げていた。元の同僚の1人はJohnsonのことを「HPの首相」と表現したと、BusinessWeek記者のPeter Burrowsは、「Backfire: Carly Fiorina's High-Stakes Battle for the Soul of Hewlett-Packard」という自著のなかに記している。
HPの最高マーケティング責任者Mike Winklerは米国時間14日午後にスタッフに電子メールを出し、しばらくの間はHPのコーポレートマーケティングチームを自分が指揮すると伝えた。同氏はまた、Johnsonの退社はFiorinaの辞任よりも前から決まっていたことを重ねて強調した。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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