Nokiaは現地時間14日、携帯電話とコンピュータの間で楽曲ファイルをスムーズにやりとりするための技術に関し、長年のライバルであるMicrosoftと長期契約を締結したと発表した。
仏カンヌで開催中のイベント「3GSM World Congress 2005」で、MicrosoftとNokiaが明らかにしたところでは、両社はNokiaとデジタルメディアサービス企業Loudeyeが提供する携帯電話向け音楽サービスを簡単に利用できるようにするために協力を進める計画だという。またNokiaは、自社の携帯電話端末で、MicrosoftのWindows Media Audio、 Windows Media Digital Rights Management、Media Transfer Protocolをサポートする。
Nokiaはまた、業界団体Open Mobile Allianceが開発したデジタル著作権管理(DRM)ツールをサポートし、またWindows Media Player上でMPEG Advanced Audio Coding (AAC)技術をサポートするプラグインも開発する。
Nokiaはさらに、MicrosoftのExchange Server ActiveSyncプロトコルを利用することにより、MicrosoftのExchange Serverと同社の将来のモバイルサービスとの間で同期を行うことを可能にする。同プロトコルのライセンス契約に関する詳細は明らかにされていない。
携帯電話機メーカー各社は、電話端末にiPodのようなMP3プレイヤーの機能を追加しようとしているが、今回の提携発表はこうした傾向が加速していることの表れでもある。一方、携帯通信各社では、新しい収入源として音楽に注目するようになっている。たとえば、先ごろMotorolaは、iTunesソフトウェアを搭載した携帯電話端末を開発することで、Appleと契約を交わしている。こうした機能を搭載した携帯電話端末は、今年前半にも発売されるものと思われる。
Nokiaは、今回のActiveSyncプロトコルに関する提携により、Series 60とSeries 80ソフトウェアを搭載した携帯端末と、Microsoft Exchange Server 2003の間で情報を今までより簡単に同期させることが可能になると述べた。Exchange Serverは、メールやカレンダーなどの機能をもったサーバソフトウェア。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果
住環境に求められる「安心、安全、快適」
を可視化するための“ものさし”とは?
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」