銀行カードの安全性に不安、損害補償を望む-マクロミル調査

エースラッシュ2005年02月10日 17時24分

 マクロミルは、銀行カードの安全性についてのリサーチ結果を発表した。調査対象はキャッシュカードを利用する銀行預金者の成人男女1034名で、調査エリアは全国。インターネット調査によって2月4日から8日の4日間実施された。

 銀行カードの使用に関して「とても不安を感じる」「ある程度不安を感じる」と不安を訴えたのが全体の90.3%にも上り、利用者の大半が何らかの不安を感じていることが明らかになった。インターネットバンキングとキャッシュカードの安全性を比較した設問でも、どちらも安全とはいえないという回答が57.0%を占めた。

 しかし一方で、偽造対策を行ったユーザーはわずかに11.5%にとどまっている。その対策も、暗証番号をわかりづらいものに変更したという簡易なものが56.3%で、複数のキャッシュカードの暗唱番号を別々にしたのは21.8%と少ない。キャッシュカードのない口座へ変更したのが14.3%、キャッシュカードを返却したのは3.4%と根本的な対策は行っていないという状態が見えた。

 銀行側に望む対策としては「偽造された被害額を銀行が補償する制度」を望む回答が85.7%ともっとも高く、「偽造されにくいICカードの発行」がそれに次いで77.5%となった。被害があった場合には銀行側に損害補償を行って欲しいという強い要望が見てとれる。同じく保証に対する要望が見えるのが「早急な補償対応をする銀行の口座を持ちたいか」という問いに対する答えだ。全体の91.6%がこの口座を持ちたいと答えており、今後の銀行を選択する物差しとなりつつあることがわかった。

マクロミル

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