米ユタ州で、Motorola製の携帯電話機が過熱して爆発するという事故があり、普段は緊急電話の受付をしている持ち主らが、自ら助けを呼ぶ羽目にあう出来事があった。
日本の110番にあたる緊急電話番号911番の受付として働くKris Munfordが、米国時間6日に同僚らと朝6時からのシフトについたときのことだった。彼女の使っていたカメラ付き携帯電話機Motorola V300が「触れられないほど熱くなった」という。携帯電話が入っていたジャケットのポケットは焼け焦げて穴が開き、そこからすべり落ちた携帯電話は床に衝突して爆発した。さらにこの衝撃で部品が10フィート(約3m)ほど離れたところまで飛び散り、部屋には煙が充満したとMunfordは述べている。
「着ていたジャケットから煙が上がっているのを見て急いで脱いだが、その時にはもう電話が焼け焦げていた。そして次の瞬間、風船が割れるような音がした」とMunford。同僚の1人が煙を上げる電話機を外に放り出したが、その間ほかのメンバーは換気扇をまわしたまま仕事を続けていたという。
Motorola広報担当のAlan Buddenbeckは、事故の原因について現在調査中だと述べる。負傷者は報告されていない。ただし、Munfordはこれで少し震え上がったと言う。「Motorolaの人が、代替機を用意するけど同じモデルでいいか、と聞いてきた。今はちょっと怖いのでSamsungの電話にした」(Munford)
正規品以外のバッテリを使用していた端末が溶けたり爆発したりしたという報告が増えているなかで、携帯電話機の過熱はユーザーやメーカーの間で大きな問題になっている。これを受け、NokiaやKyocera Wireless、Motorolaなどの各社は事故の再発防止を目的として、携帯電話用バッテリ部品の標準化に取り組み始めている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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