デジタルメディア関連の話題を扱うNapsterization.orgのブログによると、検索サイトAsk JeevesがBloglinesを買収したという。Bloglinesは何百万という数の個人ウェブサイトを検索したり、ニュースヘッドラインを集めたりするためのオンラインサービスだ。
Ask Jeevesの広報担当は米国時間6日、両社の噂についてコメントを控えた。しかし、Ask Jeevesは7日に記者発表を予定しており、この件について発表が行われる可能性も高い。
検索エンジン各社の間でブログ発行や集約サービスへの関心が高まっている現状を考えれば、Ask JeevesによるBloglines買収の噂もうなずける。例えば、Googleは2003年にブログ作成ツールBloggerの開発元であるPyra Labsを買収した。Yahooも昨年末、パーソナライズされたウェブ検索を提供しようとする取り組みの一環として、RSSを導入した。RSSは、ニュースのヘッドラインやブログエントリを集約するためのフォーマットだ。またMSNも最近、ブログ発行サービスMSN Spacesを導入した。
検索エンジン各社がブログ発行や集約サービスに注目する理由は、新たな広告収入が見込めるためだ。また検索エンジン各社は、ブログ市場の拡大に対応し、検索技術の強化にも関心を示している。Ask Jeevesも、既存のソフトウェアを買収すれば、検索技術の強化という課題をいち早く達成できる可能性がある。
カリフォルニア州レッドウッドシティに拠点を置くBloglinesは2003年6月にウェブサイトを立ち上げた。同社のデータベース内には2億件以上のブログ記事が保存されているという。
Napsterizationのサイトを開設したMary Hodderはブログの中で、「Ask Jeevesは・・・このようなシステムを極めて迅速に構築できる可能性がある」とし、さらに次のように述べた。「やっかいなのは、例えば過去1カ月以上まで遡り、書き込まれた全てのデータを組織立てて、整理し、引き出すという作業だ。というのも、ブログの書き込みはトップページから落ちた後・・・アーカイブに保存されるためだ。」
Pew Internet & American Life Projectによる最近の調査結果によると、米国の全インターネットユーザーの5%が2004年にニュースヘッドラインやその他のコンテンツを読む際にシンジケーション技術を利用したという。また、ブログ読者の割合は58%増加し、ブログを書いている米国人の数も800万人を超えたという。
Ask Jeevesが先週発表したところによると、第4四半期の同社の利益は前年から倍増し、アナリストの予想を上回ったという。同四半期のAsk Jeevesの売上は8610万ドルで、利益は1750万ドル(1株当たり25セント)だった。ちなみに前年同期の同社の売上は3180万ドルで、利益は760万ドル(1株当たり13セント)だった。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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