Verizon Communicationsは米国時間1月28日、Microsoftのソフトウェアを利用して光ファイバー経由のテレビ放送サービスを行うことを明らかにした。同サービスは、今年度中にリリースされる予定だ。
Verizonは今年Fioというブロードバンドビデオサービスを開始する予定だが、今回の提携により同サービスの加入者は、Microsoftの開発したインターフェースからチャンネルを選んだり、番組をデジタル形式で録画したり、オンディマンドで番組を観られるようになる。同社は、Fiosを通してケーブルテレビのようなサービスを提供する計画で、高品位ビデオや高速インターネット接続、さらには光ファイバーによる電話機能を提供することになる。
Microsoftは、ケーブルテレビ各社や大手電話会社に対しMicrosoft TVソフトウェアの採用を積極的に働きかけてきたが、今回の提携はそのたまものといえる。昨年11月には、SBC Communicationsが4億ドルを支払って、光ファイバー経由の動画配信サービス「U-Verse」にMicrosoft TVを採用する契約を結んでいる。なお、このサービスは今年後半に開始される予定。また1月には、BellSouthが自社の動画配信サービスでMicrosoft TVの試験運用を始めた。
「今回のVerizonとの提携は、世界最大のネットワーク事業者数社が、自社のデジタルテレビやデジタルホームサービス用のプラットフォームとしてMicrosoft TVを選んだ新たな例となる」(Microsoft TV部門バイスプレジデント、 Moshe Lichtman)
なお、Microsoftはこの契約の金銭面については詳細を明らかにしていない。
Microsoftは過去数年、ビデオ配信分野への参入を試みている。大手地域電話会社各社が数十億ドルの資金を費やして、高速ネット経由で独自のテレビ放送サービスをたち上げ、テーブルテレビ各社に対抗しようとしていることから、Microsoftの見通しは上向いてきたところだ。
Verizonはすでに、Fioの展開に関する戦略の概要を明らかにしている。同社はこの野心的なサービスに多額の資金を注ぎ込み、2005年末までに300万世帯を光ファイバーで接続したいと考えている。またSBCでは、各エリアまで光ファイバーを引き込んだ上で残りの部分を銅線経由で行うサービスに、今後数年間で40億ドルを投入しようとしている。さらにBaby Bellは、各エリアのノードまで光ファイバーを引き込むことを検討中 だ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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