Microsoftは、通信プロバイダ経由で提供される先進的なデジタルTVサービスの市場へさらに深く食い込んだ。
同社のTV部門は米国時間10日、Telecom Italiaとの提携を発表、Telecom ItaliaがMicrosoftのInternet Protocol Television(IPTV)ソフトウェアの試験を開始することを明らかにした。この発表は、オランダで開催中の「International Broadcasters Convention」で行われた。
電話会社はIPTVを利用して、双方向のブロードバンドネットワークを介したTV関連サービスを新たに提供できる。このようなサービスでは、標準的なテレビに、ビデオオンデマンドや、統合型ビデオ表示機能のついたインタラクティブな番組ガイド、画面の中に別の画面を表示できるPicture in Picture(PinP)機能などの利用が可能になる。
今回のMicrosoftの発表は、Microsoft TVが以前発表したBell Canada、インドのReliance Infocomm、SBC Communications、スイスのSwisscomの子会社、Bluewinの各社と共同で行うトライアルに続くものだ。また、先進的TVサービスが活気を見せている米国外市場において同社が足がかりを補強する意味も持つ。
Microsoftはこれに加え、技術機器メーカーのThomsonと共に、IPTVをサポートする特別に設計されたSTB(セットトップボックス)を完成させたことも発表した。「Thompson IP1001」とRCAブランドで発売される「IP1000」の2種類のSTBは、Microsoftの技術を試す通信企業に提供される予定だ。Microsoft TVのIPTVプラットフォームの市場トライアルを行う最初の顧客はBluewinで、同社はトライアルでThomsonのSTBを実装する。
2つのSTBは、ともにMPEG-2、MPEG-4 Part 2、Windows Media 9 Series、MPEG-4 Part 10 AVC(JVT H.264)など、現行および次世代のビデオ圧縮技術をサポートする。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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