NEC第3四半期決算、エルピーダ上場で純利益大幅増

エースラッシュ2005年01月27日 17時56分

 NECは1月27日、2004年度3月期第3四半期(2004年10月1日〜12月31日)の決算を発表した。売上高は1兆1156億円(前年同期比4.3%減)、営業利益は206億円(同38.5%減)、当期純利益は394億円(同353%増)となった。

 また、2004年度9カ月通算では、売上高が3兆4187億円(同0.9%減)、営業利益は799億円(同12.7%減)、当期純利益は646億円(同142.3%増)となっている。

 連結売上高はSI/サービス分野とブロードバンド分野が増収だったものの、モバイルターミナルやエレクトロンデバイス事業の減収が影響した。同事業の不振は、営業利益にも影響を与えた。純利益の大幅な増加については、主に持分法適用会社であるエルピーダメモリの上場に伴い株式発行関連利益を計上、投資損益が増加したことを挙げている。

 2004年度通期の連結業績予想に関しては、半導体事業において顧客の在庫調整の影響を受けることなどから、売上高は2004年10月の公表値を300億円下回る4兆8700億円になる見通しだ。営業利益は1350億円(同150億円減)、税引前利益も1200億円(同150億円減)と10月公表値を下回る見込みだが、純利益については変更なく600億円のままだという。

NEC

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