日立製作所は1月27日、統合サービスプラットフォームBladeSymphonyにInfiniBand技術とプログラム自動並列化技術などを組み合わせ、高性能な科学技術計算向けPCクラスタシステムを構築すると発表した。これにより、同社は科学技術計算分野の事業強化を図る。
BladeSymphonyをベースに、高性能かつ価格性能比に優れた中規模の科学技術計算向けシステムを作るという。具体的には、段階的なハードウェア追加や、システム構成変更/運用管理の一元化が可能なBladeSymphonyと、米Topspin CommunicationsのInfiniBandスイッチを組み合わせる。「利用状況に合わせて柔軟な対応が可能なうえ、構築期間も短い」(日立)
また、逐次プログラムのソースコードを並列プログラム用に自動変換する支援ツールParallel Program Generatorを用いることで、並列化にかかわるユーザーの負担を軽減する。
対象とする領域は、自動車や航空機、精密機器などの製造業における構造解析や衝突解析、流体解析などのシミュレーション、バイオ/製薬業における分子計算といった化学シミュレーションなど、産業や学術の分野である。
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