IBMが中小企業向けにサービスを提供するASP(アプリケーションサービスプロバイダ)のCorioを1億8200万ドルで買収する計画だ。
IBMはこの計画を米国時間25日に発表した。IBMはCorioの買収を通して、アプリケーションホスティングサービスの製品ラインを拡充する構えだ。IBMのCEOであるSamuel Palmisanoもアプリケーションホスティングサービスについて「大きな成長が見込まれる」と述べている。
買収は60日以内に完了する予定。Corioの社員はIBMに移籍し、Corioの現CEOであるGeorge Kadifaが継続して彼らの指揮にあたる。買収が発表された25日、Corio株はプレマーケットで1株2.82ドルで取引され、前日終値の2.05ドルを36%上回った。
IBMは、Corioの買収について、効果的な技術サービスを提供するというIBMのビジョンに合致すると声明のなかで述べている。
「この買収は顧客にとって有益だ。顧客は、多様な価格体系のホスティングソリューションを、より迅速かつ容易に利用できるようになる」と、IBM Global Servicesで中小企業顧客を担当するジェネラルマネージャのJim Corgelは述べている。
Corioは1998年創業。アプリケーションをインターネットを通じて顧客に提供するASPとしてスタートした企業の1社だ。ASPの多くは事業につまずき、なかには倒産した企業もある。Corioも過去4年間は黒字を計上していない。
Corioは、Ariba、Concur、Epiphany、Oracle、SAP、Siebel Systemsなどのアプリケーションをサブスクリプションベースのサービスとして提供している。
IBMはこの買収により、Corioが自社のホスティング業務を管理するために開発したソフトウェアも獲得する。これには、管理作業の自動化やインターネット経由でのアプリケーション配信を行うためのツールが含まれている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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