Googleが、ウェブブラウザ「Firefox」の開発プロジェクトを指揮してきた人物を採用した。これは、GoogleがMicrosoftの支配するブラウザ市場に参入しようとしていることを示す最新の動きといえる。
Ben Goodgerは24日付けの自身のブログのなかで、1月10日よりGoogleで働き始めたことを明らかにした。業界では少し前から、Googleが独自のウェブブラウザを開発する計画だという憶測が飛び交っていた。今回のGoodgerの採用は、この憶測を裏付ける証拠であると考えることもできる。
市場で圧倒的シェアを誇るMicrosoftのInternet Explorerに代わるブラウザとして人気が高まっているFirefoxは、「Mozilla」をベースに開発されたものだ。Mozillaブラウザの開発プロジェクトは、1998年にNetscape Communicationsによって始められた。Mozilla Foundationの従業員ではなくなったという点以外は、「FirefoxとMozillaプロジェクトにおける私の役割はほとんど変わらない」とGoodgerはブログに記している。
Goodgerは、今後もFirefoxの開発に携わり続ける。同氏は、2004年にFirefox 1.0をリリースして以来、「1.1、1.5、2.0の各バージョンの開発」に重点的に取り組んでいると、ブログに書いている。
Googleがウェブブラウザの開発に関心を示している証拠として、同社が「gbrowser.com」というドメインを登録していることや、ウェブブラウザ開発に関する知識をもつプログラマを採用していること、Mozillaとの間に提携関係が存在することなどが挙げられる。
ブラウザ市場に進出しなくても、GoogleはすでにMicrosoftと競合関係にある。両社ともデスクトップ検索ツールを開発しており、MicrosoftはGoogleに代わる検索サービスとして、自社の「MSN Search」を推している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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