PostgreSQL Global Development Groupが米国時間19日、PostgreSQL 8.0を正式にリリースした。同グループが富士通やRed HatをはじめとするIT関連企業から資金提供を受けながら開発したこのプログラムは、同グループのサイトから無償でダウンロードできる。
PostgreSQLはカリフォルニア大学バークレー校の研究室で開発が始まり、のちにオープンソースコミュニティの手に渡って現在まで開発が続けられている。今回発表されたPostgreSQL 8.0は、Windows上で直接動く初めてのバージョンとなる。これまで、PostgreSQLをWindows上で動かすには、エミュレータを使う必要があり、パフォーマンスが低下するなどの問題があった。
PostgreSQL 8.0のそのほかの特徴としては、失敗したトランザクションを自動修復するツールが新たに加わったことや、大容量のデータファイルや大量のデータを扱えるようになったことが挙げられる。同グループは、これらのハイエンド機能が追加されたことにより、商用データベースを利用する法人顧客の乗り換え需要を掘り起こせると考えている。
アナリストらによると、オープンソースデータベースはもともと開発者の間で人気が高かったが、近ごろは高度な知識を持つ企業のIT幹部からも注目されるようになっているという。同じくオープンソースのデータベースを開発するMySQLは、企業顧客から多くの関心が寄せられるようになったことを受け、売上が急増していると述べている。
組み込みデータベースを提供するPervasive Softwareは今月、PostgreSQLをサポートし、同データベースのトレーニングサービスを提供する予定であることを発表した。また富士通とRed Hatも類似のサポートサービスを提供している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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