NovellとRed Hatはそれぞれ2カ月以内に、サーバ製品のメジャーアップグレードを発表する計画だ。
Novellは、2月末までに「Novell Open Enterprise Server」をリリースする準備を進めている。これは、同社のNetWareユーザーが、Linuxへ乗り換えるのを支援するためのもの。価格帯や出荷に関する詳細は、2月中旬にボストンで開催されるLinuxWorld Conference & Expoで明らかにされるという。
一方Red Hatは以前、今年冬に主力製品となる「Red Hat Enterprise Linux 4」の販売を開始すると述べていた。同社もまた今度のLinuxWorldで記者会見を開く予定だが、Red Hatの広報担当は米国時間19日、同会見でRed Hat Enterprise Linux 4のリリース時期を発表するかどうかについては言及しなかった。
Red Hat Enterprise Linux 4は、同社が初めてLinuxカーネル2.6を採用したサーバオペレーティングシステム(OS)となる。同製品はSecurity-Enhanced Linuxをサポートする。Security-Enhanced Linuxとは、米国国家安全保障局の研究から生まれたセキュリティ関連ユーティリティセットで、Red Hat Enterprise Linux 4を攻撃から保護するのに役立っている。また、Red Hat Enterprise Linux 4ベータプログラムのメーリングリストによれば、Intel製無線通信チップの利用が可能ということだ。
昨夏、Novellは、Red Hat Enterprise Linuxの直接的な競合製品となる「SuSE Enterprise Linux Server 9」をリリースしている。このLinuxサーバパッケージは、Linuxカーネル2.6に基づいており、JBossのJavaアプリケーションサーバとバンドルされていた。
本来は2004年末に販売が開始される予定だったNovell Open Enterprise Serverは、SuSE Enterprise Linux 9と、1980年代以来Novellが開発を継続してきたOSであるNetWareのコピーを含むという。
同社のサーバおよびデスクトップ分野で、プロダクトマネジメント&マーケティング部門の責任者を務めるCharlie Ungashickは、今回の新製品リリースの背景には、既存のNetWareユーザーでLinuxへの乗り換えを考えている顧客、もしくは、NeWareからMicrosoftのWindowsへ以降した顧客を再度取り込む意図があると話している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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