Gracenoteという音楽関連のサービス企業が、音声認識技術を応用したカーステレオ操作用のソフトウェアを開発している。このソフトウェアを利用すれば、何千あるいは何万曲もの楽曲が入ったハードディスクベースのカーステレオを音声で操作できるようになる。同社ではこのツールを、まず日本市場向けに投入しようと考えているが、これは同社のサービスがすでに日本のカーステレオメーカー各社で採用され、成功を収めているからだ。だが、このサービスはいずれ他の大規模な市場でも開始されることになっている。
「時速80マイルで走行しているときにステレオを手で操作するのは難しい場合もある」とGracenoteのRoss Blanchard(事業開発担当バイスプレジデント)は言う。「われわれがいまこれが可能だと考える理由は、ナビゲーション用の音声認識システムに存在していた問題が解決されてきたからだ」(Blanchard)
Gracenoteや他の企業では、現在クルマでの移動中や携帯電話およびハンドヘルド機でデジタル音楽を聴きやすくするための技術開発が進められている。
Gracenoteはこの最新の取り組みのなかで、Scansoftから提供を受けた音声認識技術を独自のデータベースと組み合わせて利用している。このデータベースには、CDやデジタル音楽に関する広範な情報が含まれている。
同社の開発する他のソフトウェアには、楽曲の具体的な曲名などが分からない時でも、それを認識してカテゴリーに分類し、ジャンルやアーティスト名、人気度などをベースにプレイリストを作成してくれるものがある。この音声認識ソフトにも同様の機能が付いており、たとえば運転者らが「アーティスト名がRolling Stonesの楽曲をかけろ」「これと似たものをもっと」などと発音すると、それに応じてプレイリストをつくることが可能となる。この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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