SAPが、自社製ビジネスソフトウェアとMicrosoftのツールをより密接に連携させる取り組みの一環として開発された、初めての製品をリリースした。
SAPとMicrosoftの両社は米国時間12日、「Portal Development Kit for Microsoft .NET」の提供開始を発表した。これを使うと、プログラマはMicrosoftの開発ツール「Visual Studio .NET 2003」を使って、SAPの「NetWeaver」に対応したポータルアプリケーションを構築できるようになる。
両社は昨年5月に、Webサービスを使って両社製品を統合するための広範な提携を行うと発表した。現在、MicrosoftのWindows上でSAPのアプリケーションを稼動させている顧客の数は4万以上にものぼる。
この開発キットはVisual Studio.Net 2003のアドオンとして無償で提供される。SAPは、Microsoftのツールを使いこなす開発者が、NetWeaverに対応したポータルアプリケーションをより多く作成してくれるようになることを願っている。NetWeaverは、SAPのアプリケーションがほかのシステムとより密接に連携するように設計されたミドルウェア。
今回発表された開発キットは、両社の提携の一環として提供される製品の一例に過ぎない。MicrosoftのシニアプロダクトマネージャーTim O'Brienによると、両社はほかにも、MicrosoftのBizTalkやExchange、SharePointとSAPのNetWeaverをより密接に連携させるためのツールや、企業ユーザーのデスクトップ上でWindowsとSAPアプリケーションを連携させるためのツールを開発中だという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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