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BitTorrentコミュニティから新たなPtoPソフトが登場

John Borland(CNET News.com)2005年01月07日 20時34分
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 人気のBitTorrentファイル交換コミュニティを活動不能に陥れた法的攻撃からわずか数週間後に、同コミュニティに所属するあるプログラマが、今後予想されるハリウッドからの猛攻撃に耐え得る新たなソフトを発表した。

 Exeemと呼ばれるそのソフトは、すでにクローズドベータの形で配布されている。配布しているのは、先月までBitTorrentファイル交換コミュニティで最も人気のあるハブだったSuprNova.orgというウェブサイトの制作者らだ。

 現在は休止状態になっている同サイトの創設者である、「Sloncek」と呼ばれる人物が先週、NovaStream Webcastingネットワーク上で行われたインタービューの中でExeemプロジェクトを正式に発表した。Sloncekによると、Exeemは人気のBitTorrentの修正版だが、KazaaやeDonkeyと同様の分散型の検索可能なネットワークに変えてあるという。

 テスト期間の終了が近付くにつれ、一部のベータテスターから報告が入り始めている。

 「(Exeem)システムの機能性は上々のようだ」と語るのは、Mitosis.comと呼ばれるウェブサイトの運営者で、過去数週間に渡ってExeemを試験的に使用してきたSimon Baumanだ。「現時点では他のPtoPプログラムに比べ転送速度は速いようだが、わずか5000人しか使用していない状況では、正確に測定するのが難しい」(Bauman)

 BitTorrentウェブサイトがハリウッドからの激しい法的攻撃にさらされる中、Exeemプログラムが正式に発表されたことにより、BitTorrentを使って映画、テレビ番組、音楽、ソフトをダウンロードすることに慣れ親しんできた全世界の数百万人の人々が一斉にExeemに移行する可能性がある。

 レコード業界やハリウッドの映画製作会社による一連の訴訟により、ユーザーたちは、かつて人気を博したNapster、Scour、Audiogalaxyといった他のPtoPネットワークからの撤退を余儀なくされてきたため、今やPtoPの世界では、利用するPtoPサービスを次々に変更することは一般的な現象となっている。法的リスクがあるにも関わらず、PtoP業界における中心的地位を確立しようと躍起になる新興のPtoPサービス企業は多い。

 最近のファイル交換サービスの中でも、BitTorrentはとりわけ著作権者からの法的攻撃を受けやすい存在だった。というのも、BitTorrentでは、ファイルへのリンクをウェブサイト上に掲載することが義務付けられていたからだ。全米映画協会(MPAA)は先月、ファイルへのリンクが掲載されていたそれらのウェブサイトの中でも最も人気のあるサイトに対し激しい法的攻撃を仕掛け、その結果、最も規模の大きなサイトの一部が閉鎖に追い込まれた。

 SuprNovaは、Youceff.comなどのいくつかのサイトと共にMPAAの発表後間もなくウェブ上から姿を消したサイトの1つだ。一方で、LokiTorrent.comと呼ばれるサイトは、テキサスでMPAAに提訴されているにも関わらず、依然として運営を続けており、訴訟でMPAAに応戦するための費用として、すでにおよそ3万4000ドルの寄付金を集めている。

 Exeemの狙いは、映画業界などから標的にされやすいこれらの拠点を除去することにある。分散型PtoPサービスは他のファイル交換アプリと同様に、個人ユーザーのみで構成され、ネットワーク管理者は存在しない。

 Sloncekは先週行なわれたインタビューの中で、「(Exeemの仕様は)基本的にBitTorrentと同じだが、独自のネットワークやファイルが存在する」とし、さらに「(Exeemは)KazaaとBitTorrentを合体させたものだ」と述べた。このインタビューの内容は、SuprNovaサイト上に再掲されている。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。

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