交換ファイルは大容量化、Kazaa利用率は減少--PtoP実態調査

John Borland(CNET News.com)2004年07月14日 20時13分

 ネットワーク管理会社の英CacheLogicが実施した世界のファイル交換トラフィック調査によると、オンラインでの映画ファイル交換は盛んになる一方であるのに対し、かつての王者、Kazaaのソフトウェアを利用する人は減少しているという。

 この調査は、これまで行われた調査のうち、最も詳細にPtoPトラフィックの実体を観察したものの1つだ。CacheLogicは主要ISPのネットワーク上にモニタリングツールをインストールし、そこを通過するパケットのデータがKazaaやGnutellaなどのプログラムから送信されたものか否かを識別した。

 6カ月にわたる調査の結果、実際のPtoPネットワークトラフィックにおけるKazaaの利用率が、利用率53%を占めるライバルのBitTorrentをはるかに下回るほど、落ち込んだことが分かった。この他にも同調査では、一部の予想に反して、トラフィックに減少傾向が見られないことも分かった。6月時点で、平均800万人のユーザーが常時オンライン接続しており、1ペタバイト(1000万ギガバイト)ものデータを共有していたという。

 CacheLogicの創設者兼最高技術責任者(CTO)のAndrew Parkerは、「ファイル共有の量は全体的に増加している」述べ、「ユーザーはKazaaからBitTorrentに移行した」と付け加えた。

 ユーザーの間では、映画やソフトウェアのような容量の大きなファイルをダウンロードする傾向が強まっており、かつては「ファイル共有の王様」だったKazaaに依存する傾向は弱まっている。

 ファイル交換のほとんどが個人間で直接行われること、またこれまでの多くの調査結果は、コンピュータユーザーが自分の利用実態について用心深く回答したものを集計したものだったことから、これまでファイル共有ネットワークに関して信頼できる統計を得るのは難しかった。

 CacheLogic以外が最近行った調査では、Kazaaや関連ソフトウェアの利用は減少傾向、あるいは安定期にあり、eDonkeyの利用者数が増加しているという結果が出ている。

 ネットワークモニタリング企業の米BayTSPは米国時間12日、Kazaaが独占しているFastTrackネットワークの平均利用者数は6月も大きな変化は見られず、常時約270万人が接続していたと発表している。また、昨年利用者数が急増したeDonkeyについては、常時約220万人が利用していたという。

 BitTorrentのトラフィックを追跡するのは、ライバルのPtoPネットワークより難しい。以前のNapsterと同様、KazaaとeDonkeyはユーザーに対し、たくさんのコンピュータが接続する巨大なネットワークにアクセスし、ファイルを検索することを許可しており、このネットワークの規模は外部からでも推測することができる。

 それに対し、BitTorrentは、個々のコンテンツをベースにした小さなネットワークを形成することで機能する。個々のコンテンツとは、たとえば、「The Sopranos(米国の人気ドラマ)」の最新の放映内容といった具合だ。ファイル毎にネットワークが形成されるため、同ソフトウェアの普及具合を推測するのは難しい。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。

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