日本オラクルは16日、アプリケーションサーバの最新版となるOracle Application Server 10g Release 2(OracleAS 10g R2)を2005年春頃に提供開始すると発表した。同バージョンで、「エンタープライズITアーキテクチャの統合と、SOAが可能になる」と、日本オラクル マーケティング本部 システム製品マーケティンググループ ディレクターの西脇資明氏は述べ、新バージョンがこれらの領域を中心に機能拡張したものであることを説明した。
日本オラクル マーケティング本部 システム製品マーケティンググループ ディレクター 西脇資明氏 |
Release 2で強化された主なSOA機能は、データレベルでの統合を実現するIntegration InterConnect、取引先企業とのビジネスプロセス統合機能を提供するIntegration B2B、BPELをサポートしたWebサービスレベルの統合機能となるBPEL Process Managerなど。また、オラクルではSOA実現において、RFIDのデータも含めた連携が必要だと見ており、RFIDをサポートするSensor Edge Serverも提供する。
西脇氏は、オラクルのアプリケーションサーバと競合製品を比較した場合、「他社はアプリケーションをWebサービス化しようというが、アプリケーションを動かす際の環境や管理はどうするのかという部分が欠けている」と述べ、今回のバージョンで「SOAプラットフォーム市場でのデファクトをねらう」という。
エンタープライズITアーキテクチャの統合機能として追加されたのは、ホストシステムの移行が可能となるApplication Server Guard、グリッドコンピューティング実現に向けたSoftware ProvisioningとDynamic Resource Managerの強化、Oracle Enterprise Managerとの統合強化などだ。
OracleAS 10g R2は、Standard Editionが最小ユーザー契約数の10ユーザーで25万円(税抜き)から、Enterprise Editionが同75万円(税抜き)からとなっている。
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