SprintがNextel Communicationsを350億ドルで買収することが正式に決まった。
米国時間15日に発表されたこの買収で、米国市場第3位と第5位の携帯通信事業者がひとつになり、系列企業の分を含めて約4000万人の顧客を抱える巨大企業が生まれることになった。
SprintとNextelの株主はそれぞれ、合併後の新会社であるSprint Nextelの株式を50%ずつを保有することになる。Nextel株は新会社の1.3株分として計算され、現金と新会社株に交換される。
現金と株式の正確な比率は後日決定されるが、15日の株価に基づいて計算すると、Nextelの株主はNextel株1株につき約1.28株のSprint Nextel株と約50セントの現金を受け取ることになる。
Sprintの株主は既存の株式を継続保有する。両社によると、現金の総支払額は28億ドル以下に収まるという。
両社はそれぞれ市場第1位のCingular Wirelessや第2位のVerizon Wirelessをはじめとする競合各社への対抗手段を探していたことから、この合併については以前から噂が流れていた。Cingularは先ごろ、AT&T Wirelessの買収を完了し、米国最大の携帯電話会社となった。Sprint Nextelは第3位となるが、顧客数ではCingularとVerizonに大きく接近する。
Sprintの会長兼CEO(最高経営責任者)、Gary Forseeが新会社のCEOに就任し、NextelのCEO、Timothy Donahueは会長に就任する。新会社の取締役会には、両社からそれぞれ6人ずつ、合計12人の役員が選出される。合併の完了は、監督機関の承認を経て2005年後半になる見通し。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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