BEA Systemsは今月後半にも、最新のWebLogic Serverのテストバージョンを発表する予定であることを明らかにした。同社はまた、来年の製品リリース計画に関する詳細情報も発表した。
BEAは米国時間7日、「WebLogic Server 9.0」(開発コード:Diablo)が12月16日よりダウンロード可能になることを明らかにした。また同社は、Intelと共同開発している「WebLogic JRockit」のベータ版もリリースするという。JRockitは、WindowsやLinux上でJavaアプリケーションを実行するJava仮想マシン。
WebLogic Serverは、Javaプログラムを開発・実行するためのアプリケーションサーバで、「WebLogic Portal」や「WebLogic Integration」「WebLogic Enterprise Security」「Liquid Data for WebLogic」など、同社から提供されるサーバベース製品スイートの土台となっている。
BEAは来夏、WebLogic Serverの正式版とプログラミングツールの「WebLogic Workshop」を出荷する計画だ。
WebLogic Serverの最新版は、Webサービスプロトコルに対応したアプリケーションをプログラマが容易に作成できるように設計されている。これにより、異なるシステム間の相互運用性が高まるという。
同製品は、プログラム間でデータをやりとりする際に、ハブのような役割を果たす。同製品の最新版では、メッセージ送信技術の「WS-Reliable Messaging」がサポートされる。
その他の改善点としては、プログラムを停止させることなくWebLogicアプリケーションにアップデートやパッチをインストールする機能や、複数のバックエンドアプリケーションに同時にログオンするためのセキュリティ標準「Security Assertion Markup Language」のサポートなどが挙げられる。
BEAは、「Quicksilver」(開発コード)というソフトウェアも開発中だ。Quicksilverとは、標準ベースの統合ソフトウェアとWebサービス管理ツールを組み合わせたもの。BEAの製品マーケティング担当シニアディレクターEric Stahlによると、QuicksilverはWebLogic Serverとは別に提供される予定で、2005年春にベータテストに入り、2005年後半に正式リリースされる計画だという。
同社はまた、WebLogicサーバソフトウェアスイート「WebLogic Platform 9.0」の開発を来年後半までに完了させる予定だ。
さらにBEAは、通信、金融、製造などの各業界に対応したWebLogicソフトウェアも開発している。通信事業者向けに初めて開発される製品の開発コードは「Da Vinci」と名付けられている。製造業界向けの製品は、RFID(無線ICタグ)をサポートする。両製品とも来年のリリースを予定している。
Stahlによると、WebLogic Server 9.0の価格体系は現行バージョンと同じで、ローエンド版は1CPUあたり495ドルになるという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」