フォトレポート:トヨタが描く、新しい自動車のカタチ

永井美智子(CNET Japan編集部)2004年12月03日 21時21分

 トヨタ自動車は12月3日、新たに開発したロボットとコンセプトビークルを公開した。来年春に愛知で開催予定の2005年日本国際博覧会(愛・地球博)に出展する。

 今回公表されたのは、人間が搭乗できる歩行型ロボット「i-foot」と、1人乗りのコンセプトビークル「i-unit」。i-footは二足歩行を行い、階段の昇降も可能。後方に折れ曲がる方式を採用することで、乗り降りの際の安定性を確保した。進行方向や歩行速度などの操作はジョイスティックで行う。大きさは高さ236cm、重さは200kg。60kgまでの人間を乗せることができる。歩行速度は1.35km/h。

 i-unitはリチウムイオンバッテリーで動く1人乗りの電動自動車。速度によって体勢を変えることができ、人の歩く速度と同程度の場合は上体を起こした低速姿勢モードに、道路を走る程度の速度の場合は重心を低くした高速姿勢モードになる。運行支援情報などを音や光、振動を使って双方向にやりとりすることが可能という。大きさは低速モード時で長さ110cm、高さ180cm、幅104cm、重さは180kg。最小回転半径は90cm。

 日本国際博覧会ではi-footとi-unitがパフォーマンスを行うほか、同社のパートナーロボットが楽器演奏を行う予定。日本国際博覧会は3月25日から9月25日まで開催される。

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i-unitが走る様子
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低速姿勢モードと高速姿勢モードが切り替え可能
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i-footが動く様子

トヨタ・パートナーロボット:楽器演奏ロボットと会話を行うDJロボットの2種類がある。日本国際博覧会では計8台が登場する予定だ

コンセプトビークル「i-unit」:葉をイメージしたデザインを採用。ボディには植物由来材料も使用している

低速姿勢モード(左)と高速姿勢モード(右):走る速度に応じて体勢を変えることができる。ただし現在は展示用に作られているため、速度は20km/h程度という

登場歩行型ロボット「i-foot」:乗員を包み込むシェル型のデザインを採用した。将来的には小型化し、家庭内でも使える車いすのような存在を目指すという

トヨタグループ館:「モビリティの夢、楽しさ、感動」をテーマに展示を行う。パフォーマンスショーの定員は1回800人となっている

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