ソニーが米国で配布したデモソフトによって、PlayStation 2に装着したメモリカード内のデータが誤って消されてしまうことが分かり、PS2のオーナーが騒然となっている。
同社は先週、PlayStation Undergroundファンクラブの会員に送付したハガキのなかでこの問題を認め、先月送付されたクリスマスシーズン用デモディスクの扱いに関してメンバーに注意を呼びかけている。同社では、このディスクに収録されたカプコンのアドベンチャーゲーム「Viewtiful Joe 2」の試用版をプレイすると、所有するPS2用ゲームの設定がすべて消去されてしまうと警告している。
「このデモ版のなかには問題があり、それによってメモリカードに保存したファイルがすべて消去されてしまうことが判明いたしました。『Viewtiful Joe 2』のデモ版をまだお試しになっていない場合は、PlayStation 2のメモリカードを抜いてからHoliday 2004 Demo Discを挿入してください。Sony Computer Entertainment Americaでは、お客様にご迷惑およびご不便をおかけしましたことを心よりお詫び申し上げます」とソニーはこの勧告のなかで述べている。
ユーザーはメモリカードにゲームの進行状況を保存し、後でその続きをできるようにしている。新しい「Grand Theft Auto: San Andreas」などの複雑なゲームでは、寄り道を含めてすべてのミッションを完了するのに平均80時間を要する。つまり、メモリカードに保存されたファイルには数カ月分もの苦労がぎっしり詰まっていることになる。
ソニーのPlayStation 2サイトなどの掲示板に書き込んでいるゲームマニアからは、まさにそのような報告が寄せられている。ソニーのサイトには、「『GTA: San Andreas』制覇まで、あとミッション5つだった。それがすべて水の泡だ」という書き込みがあった。
別のフォーラムでは、「Deneteus」と名のる投稿者が、「ソニーには人生の一部を踏みにじられた思いだ。プレイに費やした時間は貴重なものだ。自分の人生の一部であり、取り戻すことができない。元の場所から再開するのにごまかしたりする必要がないことを切に願いたい」と書き込んでいる。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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