DeAnte Brownは、人気アメリカンフットボールゲームの「Madden NFL」を自宅でプレイしている時は無敵の強さを誇る。
「大学生になったので、以前に比べプレイ時間は減ったが、今でも毎日プレイしており、ほぼ毎回勝っている」と、オークランド在住のBrown(18歳)は語る。「自分と対等に勝負できるのは、いとこだけだ。」
しかし、28日(米国時間)はいつものようには行かなかった。その日、「Madden Challenge」のサンフランシスコ会場には、カリフォルニア州北部在住のMaddenファンが700人以上集結し、そこにBrownも参加した。
Madden ChallengeはゲームメーカーのElectronic Arts(EA)が、全米のMaddenプレイヤーに腕前を披露する機会を与えようと、3年前から開催している大会だ。今年の大会では、米国の32の都市で予選トーナメントが行われ、28日に大リーグチームSan Francisco Giantsの本拠地であるSBC Parkで行われた大会で全ての予選が終了した。
各地区の優勝者は賞金5万ドルが授与され、インターネット上で大々的に表彰される。また、彼らは12月10〜12日にラスベガスで行なわれる決勝に進出する。
しかし、その中にBrownは含まれていない。彼は、28日に行なわれた大会の1回戦で敗退した。Brownはこの大会で、自宅のリビングのアメフト競技場で達人になるのと、遠征先でプレイするのとでは全く勝手が違うことに気付いた。
「ここは全くレベルが違う」とBrownは語る。「友人と対戦する時は、相手がどのような手を使ってくるか、あらかじめ分かっている。しかしここに来たら、対戦相手について何も知らない。」
トーナメント参加者はEAに10ドル支払う。参加を有料とすることで、参加者をある程度絞り込むことができる。また同社はこの参加料から、テレビとPlayStation 2本体を設置した何十台ものスタンドの輸送コストを捻出している。
Madden ChallengeはEAの販促活動の場となっている。EAは、Madden NFLが今後も同社の売上に貢献するものと考えている。しかし今年、同社は新たな難題に直面した。セガがMadden NFLの競合製品である「ESPN NFL」の価格を20ドルに引き下げ、発売後3カ月で200万本を売り上げたのだ。EAも11月初旬にMadden NFLの価格を50ドルから30ドルに引き下げてこれに対抗した。
さらに今秋初めには、同ゲームがオンラインプレイ中に誤作動を起こすことが発覚し、多くのファンの怒りを買った。
しかし、数百万人のMadden NFLファンは依然として、同ゲームを支持し続けている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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