カリフォルニア州サンノゼ発--Sun Microsystemsは、 自社のユーティリティコンピューティング計画に新しい要素を追加する。ユーザーはこれにより同社のデスクトップ用シンクライアント「Sun Ray」をサプスクリプション形式で利用できることになる。
Sun Rayは中央サーバの計算能力を利用して作業を処理するターミナルだが、WindowsやLinuxが動くPCを敵に回して不振が続いている。しかしSunはこの技術に少しづつ改善を加えてきており、向こう3〜6カ月の間には新しい価格体系を導入する予定だと、同社社長のJonathan SchwartzがSolaris 10の発表会の席上で明らかにした。
Sunでは、将来多くの人が中央にプールされたコンピュータの処理能力を共同で利用するようになると予測している(電気やガスのように使用量に応じた課金体系が採用されることから、このコンセプトは「ユーティリティコンピューティング」と呼ばれる)。
「月額料金を払って利用するサブスクリプション形式のサービスとしてSun Rayを提供する予定だ。期待して欲しい」と同社最高経営責任者(CEO)Scott McNealyは述べた。「ユーティリティコンピューティングがいよいよ現実のものとなる」(McNealy)
Sun Rayのクライアント端末に装備されるのは、スクリーン、キーボード、マウス、それにIDカードスロットくらいだ。コンピュータの中核をなすその他のコンポーネントは、SunのSolarisオペレーティングシステムが稼動するサーバ側に配置されている。
従来のPCよりもSun Rayのクライアント端末の方が、安全でコストもかからないとSunは主張する。同社の最高情報責任者(CIO)Bill Vassによると、近ごろ関わった案件では、3万台のデスクトップを3日間でアップグレードでき、費用も6万ドルで済んだという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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