今年の年末商戦はオンライン売上が150億ドルを上回り、前年から大きく成長するとの見通しを、ComScore Networksが米国時間10日に明らかにした。
インターネットでの売上(旅行関連を除く)は今年151〜155億ドルに達し、2003年11月〜12月と比べて23〜26%増える見通しだ。ComScoreによると、昨年末のこの期間に消費者が消費した金額は123億ドルだったという。
ComScoreによると、第4四半期は、旅行関連を除いた支出額が200億ドルの壁を初めて超える見込みだという。支出額の合計は、2003年10〜12月に記録した167億ドルから約25%増えて、207〜211億ドルになると予測されている。
ComScoreは、消費者がオンラインショッピングに慣れてきたことを成長要因の1つとしてあげた。要因としてはほかにも、ブロードバンド回線の契約者数が増加したことや、小売業者がオンラインショッピングを簡単にするための取り組みを行ったことが挙げられる。
ComScoreシニアバイスプレジデントのDan Hessは声明のなかで、「予測成長率は昨年より若干下回るが、それでもネット小売業者は年末までに前年比約25%増の売上高を計上するだろう。消費意欲が人によってまちまちであったり、経済が軟調であることを考えれば上出来だ」 と述べた。
特に好調が予想されるのは、「宝飾品と時計(前年比67%増の7億3900万ドル)」、「家具、電化製品、AV機器(前年比58%増の17億ドル)」、「ゲーム以外のコンピュータソフト(前年比58%増の17億ドル)」、「花、カード、各種贈答品(前年比43%増の11億ドル)」などの製品カテゴリーだ。
ComScoreの予想額はほかの調査会社の中間の値となっている。JupiterResearchは、11月〜12月のオンライン売上が216億ドルになると予測している。またForrester Researchでは、感謝祭からクリスマスにかけての売上が136億ドルになると予想している。しかし、3社ともインターネットの売上成長率は、鈍化するものと予測している。
オンライン売上の成長率について楽観論を唱える人が比較的少ないのとは対照的に、オンライン小売最大手Amazon.comの最高経営責任者(CEO)Jeff Bezosは強気だ。同氏は9日、今年大人気のギフトアイテムであるMP3プレイヤーとデジタルカメラが牽引役となり、今年の年末には売上新記録を達成するとの見通しを明らかにした。
Bezosは9日、Reutersのインタビューに答え、「われれわれは今年、10回目の年末商戦を迎えるが、これまで毎年、売上が前年を上回ってきた。今年だけこの傾向が表れないとは考えられない」と語っている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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