日本IBM、指紋センサー搭載モデルなど「ThinkPad」6機種70モデル

 日本IBM(大歳卓麻社長)は、同社で初めて指紋センサーを搭載したA4サイズのスリムモバイルPC「ThinkPad T42」など、ノートPC「ThinkPad」の新製品6機種70モデルを出荷開始した。

 ラインアップは、(1)薄型A4サイズの最上位機種「ThinkPad T42」15モデル(IBMダイレクト価格19万3200円から)、(2)薄型A4サイズのモバイル・ワークステーション「ThinkPad T42p」3モデル(同42万4200円から)、(3)A4オールインワン機種「ThinkPad G41」19モデル(同13万8600円から)、(4)A4サイズ上位機種「ThinkPad R51」6モデル(同18万600円から)、(5)A4サイズ入門機種「ThinkPad R50e」17モデル(8万9800円から)、(6)B5コンパクト・モバイル「ThinkPad X40」10モデル(同18万4800円から)。

 同社では、これまで「ThinkVantage テクノロジー&デザイン」として、データを物理的な盗難から防ぐセキュリティ・キー・ホールや、PC内部のデータの流出や盗難を防ぐセキュリティ・チップの標準搭載、BIOSパスワード機能の搭載など、PCのセキュリティ対策に取り組んできた。

 今回、「ThinkPad T42」および「ThinkPad T42p」の新モデルでは新たに、バイオメトリクス認証方式の1つである指紋認証を採用。これによって、BIOSパスワード機能やWindowsへのログオン、スクリーンセーバー・パスワードの解除など、複数ある認証作業時にパスワードの個別入力の手間が無くなるほか、設定によって1回のスキャンでBIOSパスワードからWindowsのログオンまでの認証が完了するなど、高度なセキュリティ環境を、手軽に安心して利用できる。

 指紋センサーは、矢印キー下に位置するパーム・レストの部分に組み込まれており、水平に設置したセンサーを指でなぞると、数秒で認証作業を行える。さらに、今回初めて出荷時にプリロードしたセキュリティ・チップ専用ソフト「IBM Client Security Software」の機能の1つ「IBM パスワード・マネージャー」と組み合わせて使用することで、パスワード入力が必要なWebサイトなどへのアクセスも容易になる。

 なお、初期設定では指紋認証または従来のパスワードによるログインが可能だが、設定を変更することで指紋認証でしかログインを許可しない設定も可能。

 このほかの新機種の主な特徴は、「ThinkPad G41」ではHTテクノロジ対応プロセッサの搭載を可能とし、「ThinkPad R51/R50e」では最新プロセッサを搭載しワイヤレス機能を強化。「ThinkPad X40」については、従来モデルと比較して約20%パフォーマンスを向上している。

日本IBM
「ThinkPad」

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