富士通は10月20日、システムへのログインを指紋認証で管理するバイオ認証装置セキュアログインボックスFMSE-C201およびFMSE-C251の販売を開始する。同社が同日明らかにしたもの。税別価格は、FMSE-C201が29万2000円、FMSE-C251が54万8000円。出荷開始はいずれも11月末の予定。
両製品は、指紋センサーで読み取ったユーザーの指紋データを一括管理できるログインボックス。IDとパスワードの組み合わせに代わるログインシステムを、短期間に低コストで構築できるという。従来機に比べ、装置1台当たりに登録可能なユーザー数を増やしたほか、大規模運用時のコスト低減を図った。上位機のFMSE-C251は、4台連携させると最大1万人のユーザーに対応できる。
セキュアログインボックス |
指紋識別技術は、従来機の指紋の特徴点データによる認証に加え、形状特徴情報を追加して持つ同社独自の適応型特徴相関法を採用。「乾燥指などの認証が難しい指紋にも対応し、本人受理率99.96%、他人受理率0.0002%以下の高精度認証を実現する」(同社)
指紋データを保管するHDDはRAID1構成のため、HDD故障時にもデータ損失を防ぎ、システムの継続運用を可能とする。複数装置の連携時に1台にトラブルが発生した場合には、ほかの装置が処理を代行する。電源を入れたままHDDを交換できるほか、交換後のHDDにデータを自動コピーする機能を備え、「高いメンテナンス性を実現した」(同社)。さらに、顧客の環境に応じたシステムを構築するために、ソフトウェア開発キット(SDK)も用意している。
同社は、10月20〜22日に東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催されるSecurity Solution 2004に両製品を出展する。今後1年間で、2機種合わせ2000台を販売する予定。
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