NECとNECパーソナルプロダクツは、NECパーソナルプロダクツの米沢事業場(山形県米沢市)に無線ICタグ(RFID)を使ったパソコン生産用の管理システムを導入し、本格稼働を開始した。両社が10月25日に明らかにしたもの。パソコン量産ラインにRFID生産管理システムを導入したのは、これが「国内初」(両社)。
同システムにより、これまで1日当たり約8万回行っていたバーコード読み取り作業を削減することができ、生産性が従来に比べ10%以上高まり、パソコンの品質も向上するという。さらに、「組み立て/検査工程での製造履歴や検査結果などのデータを自動保存できるので、出荷/配送作業の効率化、トレーサビリティ強化を推進し、顧客満足度の向上も目指す」(両社)。
現在、同システムはノートPCの生産ラインで運用しており、2004年中にはデスクトップPCを含む全生産ラインに導入する予定。稼働中の基幹情報システムとの連携も図り、部品調達や製品流通などにもRFID活用を拡大することで、バリューチェーン全体の効率化/最適化を進める。
同システムは、NECのRFID用ミドルウェアRFID Managerを使用した。同システムの構築/運用実績をベースに、NECはRFIDを活用した業務システムの構築方法論を強化するとともに、RFID導入コンサルティングサービス、各種ミドルウェア、運用支援サービスなど、RFIDソリューションを強化/拡充していく。グループ全体で2000億円の売上高を目指す。
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