Cisco SystemsとMicrosoftがセキュリティ分野で提携し、ワームやウイルスの企業ネットワークへの侵入を防ぐ取り組みの一環として、両社のセキュリティ・アーキテクチャの相互運用性実現を目指す。
Cisco SystemsとMicrosoftは18日(米国時間)に、セキュリティ分野での提携を発表する計画だ。この提携により、両社は互いの技術を共有できると同時に、Ciscoのネットワーキング機器とMicrosoftのサーバ/デスクトップ製品のセキュリティ機能を統合することが可能になる。
両社は今年、それぞれ独自の「エンド・ツー・エンド」のセキュリティアーキテクチャを発表している。しかし顧客にとって都合の悪いことに、両社から発表されたアーキテクチャには相互運用性がなかった。両社は、提携を公約していなかったため、顧客らはCisco製かMicrosoft製のどちらかのアーキテクチャの選択を迫られるのではないかとの懸念を抱いていた。
しかし今回両社は、顧客に二者択一という難しい選択を迫ることはないと述べている。
CiscoとMicrosoftのアーキテクチャは、セキュリティに対して総合的な手法でアプローチしようとするIT業界の新たな動きの一環といえる。ワームやウイルスを退治/除去するためのコストが増加していることから、顧客企業各社は、従来のウイルススキャンとネットワーク監視を組み合わせたソリューションを使うことで、そもそも外部からの攻撃がネットワークに侵入しないようにしたいと考えるようになっている。
このような意見を受け、CiscoとMicrosoftのアプローチには共に、ウイルススキャンだけでなく、各種セキュリティポリシーに準拠していないマシンへの接続を拒否するためのネットワーク監視も含まれている。
今のところ、どの製品が統合されるか、また統合された製品がいつ発売されるかについてはどちらの企業からも発表されていない。しかし、両社のエンジニアらはすでに、プロトコルやソフトウェアコーディング、アプリケーションプログラミングインターフェース(API)に関する情報交換をすでに開始している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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