Dellは、家電市場におけるブランド浸透計画の一環として、Apple ComputerのiPod Miniに挑戦状をたたきつけた。
同PCメーカーは米国時間14日、Dell Digital Jukeboxのラインに「Pocket DJ 5」という小型の携帯音楽プレイヤーを追加した。また、他にもプラズマテレビの新シリーズや携帯型の写真プリンタ、「Dell DJ 20」音楽プレイヤーのアップデート版などを発表した。
5Gバイトのハードディスクを搭載するPocket DJ 5(199ドル)は、AppleのiPod Mini(4GバイトHDD搭載で、249ドル)と競合する。また、Dell DJのアップデート版(249ドル)は20Gバイトのハードディスクを搭載しており、現行の20Gバイトモデルより30ドルも値下げされている。Dellでは、これらの新製品を11月に出荷開始する予定。
Dellでは、相対的に割安な音楽プレイヤーやプラズマテレビ(2299ドル〜)が、消費者獲得に役立つと考えている。
Pocket DJやプラズマテレビは、いわゆるデジタルホーム市場での地位確立を目指してDellが昨年開始した大々的な取り組みの一部に過ぎない。この市場の消費者は、PCと、テレビやステレオといった従来からあるAV機器との間で音楽や映画などのマルチメディアを共有する技術を取り入れ始めている。DellなどのPCメーカーは、デジタルホームのシェアを巡り、ソニーのような従来の家電製品ブランドとの競争を目指している。
家電製品に対する最新の取り組みを昨年から開始したDellは、その後テレビ、プリンタ、PCを多数投入してきた。だが、DellのMike George(米国消費者製品事業部ゼネラルマネジャー)は14日、Dellは家電ブランドになるだけが目的の製品投入は目指していない、とニューヨークで開催中のトレードショーで語っている。
「発明のための発明という価値観はない。消費者には、製品を発売したときに、製品と技術と使用方法が完全に揃っている安心感を与えたい」(George)
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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