Microsoftは米国時間14日、来月の発売を前に熱い注目が集まるXbox用ゲーム「Halo 2」の違法コピーが出回り始めたことに関し、これを流通させた者を厳罰に処すと脅しをかけた。
Microsoftの関係者は、「Halo 2」の違法コピーがニュースグループや、違法コピーソフトを交換する「われず」サイト経由で13日夜からインターネット上に流通し始めたことを認めた。このコピーは、ヨーロッパのテレビ方式であるPALビデオフォーマットを採用するフランス語版。
同社は声明のなかで、「コードのダウンロードや、これを他人がダウンロードできるよう公開することは窃盗罪にあたると考える。われわれは現在、関係当局と協力して流出元を調査中だ。Microsoftは自社の知的財産の保全を極めて真剣に考えており、この不法行為の犯人を積極的に追いかけているところだ」と述べた。
Microsoftが買収したBungie Studiosが開発したオリジナルの「Halo」は、同社のXboxビデオゲーム機用のタイトルとして過去最高の販売数を記録している。このシューティングゲームの続編は、今年リリースされるゲームのなかで最も期待が高く、MicrosoftがXboxの新バージョンの準備を進めるなか、同ゲームマシンに対する顧客の忠誠度を確固たるものとするのに役立つとみられている。
Microsoftは今週初めに、「Halo 2」が「ゴールデンマスター」になったと発表していた。これは、11月9日発売の同ゲームが、すでにディスクメーカーへ最終コードを渡せる状態にあるということだ。
Microsoftの関係者は、違法コピーが出現してもリリース日には変更がないと語った。
メディア関連大手のVivendi Universalは昨年、ソースコードの盗難を受け、期待の高かった同社のPCゲーム「Half-Life 2」のリリース延期を余儀なくされた。
「Halo 2」の盗難は、ゲームディスクをプレスするヨーロッパの製造工場で起こった可能性が高い。ただし、Xboxに組み込まれたセキュリティシステムが不正ソフトの読み込みを防ぐため、今回の盗難はさほど深刻なものではない。不正ソフトを利用するには、グレーマーケットで出回る盗難ゲーム読み込み用の「モドチップ(石)」をXboxに搭載する必要がある。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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