コンピュータ・アソシエイツ(三ッ森 隆司社長)は10月7日、ITILのベストプラクティスを実現する4つのITサービス・マネジメント・ソリューションを販売すると発表した。
これまでのIT運用管理では、異なる機種やOSが混在する複雑なITインフラをより効率的に運用するというインフラ管理に重点を置いたものが主流だったが、最近では、ビジネスニーズとITサービスのミスマッチ、ITコストの上昇、ITサービス部門とユーザーのITサービスに対する価値意識の格差、IT資産使用実態把握の難しさといった課題が新たに表面化している。
今回のサービスは、こうした状況に対応して、ITによるビジネスへの貢献度と財務的なパフォーマンス双方の適正化を行う一歩進んだIT運用管理ソリューションを目指す。
ソリューションの内容は、(1)サービスデリバリ・ソリューション、(2)サービスサポート・ソリューション、(3)チャージング・ソリューション 、(4)IT資産財務管理ソリューション――の4種類。
これによって、サービスレベルの規定と遵守、ビジネスの優先度に応じたSLA(サービスレベル契約)の実現やITサービスの品質向上を図ることができる。また、サービスデスク機能の効率化、ナレッジの共有による問い合わせ件数の抑制、ITコストの可視化と実使用量に基づくコスト配分、 IT資産利用状況の正確な把握と将来の予測などを通したIT資産の最適化を実現する。
さらに、これらのソリューションは、日本でも注目されているITILにも準拠しており、各運用プロセスの効率化によるITコストの削減、サービスレベルの向上、および事業目標と整合性のとれたITを実現することで、戦略的IT投資を可能にする。
同社では、サービス・マネジメント市場は3年後には500億円以上の規模に拡大すると予測しており、今回のサービス・マネジメント・ソリューションによって、初年度30億円の売り上げを見込んでいる。
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