NECは7月9日、ITシステム運用/管理向け業界標準であるIT Infrastructure Library(ITIL)の導入を支援するため、コンサルティングなど3種類のサービスで構成される「ITIL導入支援サービス」を同日より提供すると発表した。
ITILは、英国商務局(Office of Government Commerce:OGC)が策定したシステム運用に関する知識/ノウハウを集約した体系。この体系に沿ってシステムを運用し、運用情報を記録/分析することで、障害防止プラン策定などが容易になるという。「英国を始め欧米企業での活用が進んでおり、今後日本でも普及が見込まれる」(同社)
同社は、「ITIL診断サービス」「ITIL導入コンサルティングサービス」「ITIL研修サービス」という3種類のサービスを設け、ITIL導入を検討しているユーザーを支援する。
ITILに対するそのほかの取り組みとして、同社はITILに沿った一元的なサービスを提供する「ワンストップ・プロダクトサポート」の運用を7月5日に開始したほか、「アウトソーシングサービス」「HAサポートサービス」「ハードウェアメンテナンスサービス」「プログラムプロダクトサポートサービス」にもITILを適用した。さらに、ITILに沿ったシステム運用が可能となる連携機能を統合運用管理ミドルウェアWebSAMに付加し、2004年9月より提供を始める。
同社は、今後1年間で100ユーザーにITIL導入支援サービスを提供するとしている。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」