Googleは、同社のブログ部門を設立した人物が退社することを認めた。
Evan Williamsは、一般の人でも簡単にブログを書けるように支援するため、1999年にPyra Labsを創業した人物だ。そのWilliamsが突然、Googleを退社することになったと、Blogへの書き込みを通して明らかにした。
Williamsは4日付けのBlogに「そう、僕は自分の赤ん坊(それとも、もう青年かな?)を残して会社を去ることになった」と記している。「8日には、僕はGoogleの社員でなくなっている」(Williams)
Googleは、Pyra Labsと同社が運営するBloggerサービスを2003年2月に買収した。Googleは、Blogにはウェブサイトを繰り返し見るようにユーザーを惹きつけ、利益さえも生み出してくれる潜在的な可能性があるとして、Blogに対して異様なまでの情熱を傾けていた。
GoogleはBloggerサービスを買収した後、同サービスの有料バージョンの提供を廃止し、サイトを改良した。
Googleは先ごろ新規株式公開(IPO)を行って株式市場デビューを果たしており、同社の創業者たちは大金持ちとなった。Williamsも当面働かなくてよいだけの現金を手にしているはずだ。WilliamsのBlogによると、同氏は新しい事業を起こすことも検討したが、新しいことを始める前にしばらく活動を休止するつもりだという。
あるインタビューでWilliamsは、Googleに買収されてから、Bloggerサービスの規模は2〜3倍に成長したと語っている。買収当時、同サービスのユーザー数は100万人ほどだった。
書き込みの中でWilliamsは、買収が失敗だったのではという憶測について自ら触れ、Googleに対する敵意は全くないと述べた。
「退社は完全に自分自身で決断したことだ」とWilliamsは書いた。「Googleは、やりたいことがあるなら社内で新しいことを始めても良いと提案してくれた。退社の最大の理由は多分、自分自身の性格にあると思う。僕はとにかく独立心が強い。必ずしも自分のためにならない状況でも、この性格は変えられない。誰かのために働くなら、Googleのために働きたいと思う。でも、誰かのために働くこと自体が自分の性格に合わないのだ」(Williams)
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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