Bloggerというウェブログサービスを提供しているGoogleが、自社でもウェブログを公開し始めた。
Googleは、同社のBlogger部門を通じて、新たに簡単に使えるようになったブログ用ツールの利用を促進しているが、米国時間10日には同社での出来事や考えなどをつづった日記を公開し始めた。Googleは昨年前半にBloggerを運営するPyra Labsを買収したが、その時点で同サービスには100万人のユーザーがいると推測されていた。
同社は「Google Blog」で、一般的なBlogにみられるざっくばらんな雰囲気を出そうとしている。「われわれは、よくあるブログらしい事柄をここに載せていく。たとえば、Larryが今朝なにを食ったかとか、Hellboyという映画を観てSergeyはどんなことを想っただとか、『Dawson's Creek』(アメリカの人気青春ドラマ)の登場人物のうちEricに一番似ているのは誰か、といった話だ」とPyraの創業者で、現在はGoogleでBloggerのプログラムマネジャーを務めるEvan Williamsは記している。ここでいうLarryやSergeyとはもちろん、Googleの共同創業者Sergey BrinとLarry Pageのことで、またEricというのは同社の(前)CEOである Eric Schmidtのことだ。Schmidtは現在経営委員会の会長を務めている。
同社のウェブログは気軽な調子で書かれているが、しかしこの取り組みは見かけほど自由に行われているわけではない。Googleは、インドのバンガロールへの事業拡大について触れた10日付けの書き込みを自ら「編集」したが、これはカジュアルな感じを大切にするブログとしては異例のことだといえる。この件に関して、それより前に公開された、もっと気軽な感じの書き込みには、米国の企業がインドに業務をアウトソースし過ぎていると書かれていた。しかし、11日になってGoogleはこの記事に手を加え、政治的な議論が加熱しているこの話題について、もっと歯切れのわるい書き込みに変えてしまい、しかも内容が書き換えられたことは告知していない。
この変更に関してGoogleからコメントを得ることはできなかったが、同社広報担当のDavid Kraneは、全体でみれば同社がこのプロジェクトに大きな期待を寄せていると語った。
「われわれはウェブログが大好きだ。ユーザーが他の人間やコミュニティと直接関係を結ぶ上で、ブログが特に効果的であるとわれわれは考えている。Google Blogを見たユーザーが、楽しくて有益だと思ってくれることを願っている」(Krane)
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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